立冬も過ぎて朝の冷え込みが厳しくなってきた幕張の昨今
である。
さて、「ぎふ信長祭り」が盛況裡に開催された。小生岐阜
にはこれまで2回出張したことがある。岐阜県は古くから
製紙業が盛んである。小生がトイレットペーパーやティッ
シュペーパー等の家庭紙業界を担当していた第二次オイル
ショック(昭和54・55年頃)当時、当該業界は生産過
剰から不況に陥った。不況対策を講ずる観点から岐阜県の
家庭紙業界の状況等を現地調査したのであったが、当時の
同県の理事長会社のトップが2人だけで懇談した際こんな
本音を吐露したことがあった。「立場上、国に不況対策を
要請せざるえないが、多くの新規参入企業は放漫経営をし
ている。大体企業数が多すぎるのがいけない。今回国は静
観するという立場でもいいのではないか」ということであ
った。当時の家庭紙メーカーは全国で約220社。このう
ちほとんどが中小企業で古紙を原料としていた。中小企業
対策は与野党関係なく応援団であった。結局法律に基づく
生産カルテルを実施してこの不況を乗り切ることにしたの
であるがその際の公正取引委員会との折衝は難航を極めた。
トイレットペーパーの生産調整は第一次オイルショックの
トイレットペーパー騒ぎで前例があるがティッシュペーパ
ーは大企業製品というイメージが強い。主婦連等の消費者
団体が騒ぎだすのではないかということでなかなかOKが
でなかった。当方が主婦連等の消費者団体を説得すること
で公取もしぶしぶ了承。今となっては懐かしい思い出であ
る。もう1回の出張は亜炭鉱山の鉱害復旧関係の業務。こ
れも違った意味で忘れられない経験であった。
「長らへばまたこのごろやしのばれむ
憂しと見し世ぞ今は恋しき」(百人一首84番:藤原清輔)
あ~忙しい、忙しい。
2022年(令和4年:平成34年:昭和97年)11月
@旧江戸幕府天領北町奉行所配下幕張