今日9月9日は旧暦でいえば五節句1つ「重陽の節句(菊
の節句)」。重陽とは陽数(奇数)の最大値である「9」
が重なることに由来。ただ菊は秋の7草には入っていない。
なぜか百人一首には1首(29番)採られている(百人一
首には花を詠んだ歌が極端に少ない。他は桜が6首、梅が
1首のみ)。
ところで、薄命(23歳で他界)の百人一首歌人(52番)
藤原道信にこんな歌(百人一首には入っていない)がある。
「限りあれば今日脱ぎすてつ藤衣(ふじごろも:喪服)
はてなきものは涙なりけり」
(注:藤衣は葛(くず)の茎の繊維で織った衣)
これは孝心に篤い道信が父親の1年の喪が明けたときに
詠んだ歌。そういえば先生の逝去から間もなく1年(9月
21日が命日)。
明日は「中秋の名月(旧暦8月15日)」。酒好きには堪
らない日が続く。
そこで一首。
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の
酒は静かにのむべかりけり(若山牧水)」
おっと銘酒「浦霞」に由来するこの歌も捨てがたい。浦霞
に季節は関係ない。
「塩竈の浦の松風霞むなり
八十島かけて春や立つらん(源実朝:金塊和歌集)
小生、秋の彼岸入りの前の月央には帰省予定。
2022年(令和4年:平成34年:昭和97年)9月
@旧江戸幕府天領北町奉行所配下幕張